「リンクによる自動トラックバック」は、一般的なトラックバックとは別物だそうです

くだんの「はてなダイアリーにおいてリンクを張ると自動で送られるトラックバック自動トラックバック」ですが、これは一般的な(他のサービスにおける)トラックバックとは別物だそうです。自動トラックバックが送られるのは、はてなダイアリーのブログに対してのみで、はてな以外のブログに対しては送られないそうです。はてな以外のブログに対してトラックバックを送りたければ、手動で行うような仕様になっているそうな。
トラックバックを送信する - はてなダイアリーのヘルプより引用

トラックバックを送信する
はてなダイアリーに対してトラックバックTrackBack)を送信する「自動トラックバック」と、それ以外のブログに対してトラックバックを送信する「手動トラックバック」の2つの方法があります。それぞれの手順は以下のようになります。

はてなダイアリートラックバックを送信する(自動トラックバック
はてなダイアリーはてなグループトラックバックを送信する場合、日記本文中にそのページのURLを貼り付けるか、id:hatenadiaryid記法を記述することで自動でトラックバックが送信されます。

はてな外のブログにトラックバックを送信する(手動トラックバック上記の自動トラックバック機能を設定によりオフにしている場合や、外部のブログなどにトラックバックを送信する場合、トラックバック元になる記事の編集画面から手動トラックバックを送信できます。

編集画面の「トラックバックURL」欄に送信先トラックバックURLを入力し、「この内容を登録」するとトラックバック送信画面に移動します(編集した日記はこの時点で登録されています)。トラックバックする記事を選択して再度「この内容を登録」ボタンを押してください。なお、はてな内に手動トラックバックを送信する際は、トラックバック元の記事内に送信先の記事URL(Permalink)を記述している必要があります。お気を付けください。

で、この自動トラックバックについてググってみたところ、下のサイトを見つけました。
http://hxxk.jp/2005/06/27/2052#sub-20050627-04
自動トラックバックははてならしさの所以か - jkondoのはてなブログ
自動トラックバックははてならしさの所以か2 - jkondoのはてなブログ
ざっと見た感じでは、「リンクを張ると自動でトラックバックが送られる機能」に対して"トラックバック"という名称をつけるのは語弊があるかもしれないから、新しい名称を考えなくちゃいけないね、という辺りで議論を終えて、とりあえず様子見、という状況のようです。
ちょっと長いですが自動トラックバックははてならしさの所以か - jkondoのはてなブログから、近藤さんの意見を引用します。

それから2年経ち、ブログはもとより、トラックバックという言葉も次第に一般的になってきています。

現状でまず問題なのは「あのIDを書くと飛ぶものはトラックバックではないよ」という指摘が正しいということだと思います。トラックバックとはこういうものである、という共通認識が様々なブログサービス利用者の間に浸透し始め、その中で別の仕組みを同様の名称で呼ぶことの弊害が出始めていると思っています。これは、はてなダイアリーユーザーが他のブログユーザーと交流を図るときに障害になりかねない問題だと思います。

もう一点注目すべき事実としては、「はてなダイアリー内で一般的なトラックバックよりも、id記法による自動トラックバックの方がたくさん利用されている」という点です。「id:jkondo」と書いて人の日記にリンクを貼れるのは便利だ、ということは、最初にその仕組みを考えたときも、現状でも大して変わらない事実だという気がしてます。この機能がはてなダイアリー内でこれまでに果たしてきた役割の大きさは相当なものがあると思います。

じゃあ、この便利な機能は強制なのか選択できるべきなのか、送る側が制御すべきことなのか受ける側が制御すべきなのか、これが今回の大きな検討課題だと思っています。

少なくとも、名称については早期に見直す必要があるでしょう。MovableTypeユーザー同士が互いに言及しあっていることを確認しあえるように考えられ、他のブログでも利用できるよう仕様が公開されたTrackbackという仕組みは、その仕様を全面的に受け入れるべき時が来ている気がします。

上に挙げた3つのリンクを読んで私が思ったのは、「リンクによる自動トラックバック」を重く捉える必要は無いんじゃないだろうか、ということです。
このエントリーを書く前は、私はトラックバックに対して、「大した内容も無いエントリーでトラックバックしたら、相手のブログを汚すことになる=トラックバックは送り先と同レベルでない限りは、するべきではない」というように捉えていました(この考えを他人に押し付ける気はありません。あくまで、自分が送る場合においてのみです)。そのため、「リンクによる自動トラックバック」が行われていたと理解した時、「身の程をわきまえずに恐れ多いことをしてしまった」というのに近い感情を抱きました。
けれども自動トラックバックははてならしさの所以か - jkondoのはてなブログでの下の近藤さんの言葉を読んで、自分は「リンクによる自動トラックバック」を重く捉えすぎていたのかもしれない、と思い直しました。

はてなの中で自分のことを書いている人を簡単に探すことができたら便利だし、それで知り合いでもできたら素敵だなあというのが発想でした。

なんというか、ゆるいです。「トラックバックはこうあるべき」「ヘルプとはこうあるべき」という「べき論思考」による突撃を、ぽよよーんとはねかえすような。おかげで、「まあ、いいか。怒られたら謝って直せばいいし。」というような気になってしまい、「リンクによる自動トラックバック」を重く捉える必要は無いんじゃないかなー、というように価値観が変わってしまいました。そして、はてなの分かりにくさも「ま、はてなからしょうがないかー」で許せてしまうように・・・・。
でも、これは近藤さんだから許されている所があります。そして近藤さんが許されているのは、今のはてなユーザーの多くが近藤さんのことが好きだからです。近藤さんを知らない、あるいは、はてなの雰囲気を知らない、そういった人がはてなの分かりにくさに不満を持った時にどうなるのか、ちょっと不安に思ってしまいました。(iPodが売れたのは、みんながジョブズやアップルが好きだったからではなくて、iPodのデザインがかっこよくてiTunesが使いやすかったからだと思ってますので・・・)

参考リンク
Mayuraの日記