はてなダイアリーに必要なのは標準化でも説明書でもなくマニュアルなのでは?

マニュアルなんてものを見るのは基本的に理解不足のアホなので、マニュアルはアホにでも分かるように書かれてなくてはなりません。でも、アホというのも千差万別で、どんなアホにも分かるように書こうとすると、とんでもなく分厚い”説明書”ができてしまいます。アホに構想を理解させるのが説明書だとしたら、理解できなくても最低限の機能を理解できるようにするのがマニュアルなわけです。
はてなのヘルプは、いろいろと一杯書いてあるのだけれど、どこになにが書いてあるのか分からない、分厚い説明書。はてなユーザーの拡大、すなわちライトユーザーの獲得に必要なのは、ユーザーが慣れれば使えるようになるヘルプじゃなくて、慣れなくても(一生コードが理解できなくても)最低限の機能が理解できるマニュアルだと思うのです。
トラックバックは、構造を理解しなくても、互いのブログを結びつけるものだと言う機能は理解できました。それは、トラックバックのボタンを押せば、自分のブログと友達のブログを結ぶことができる、という小学生でも分かる機能ゆえです。

「たとえ、はてなダイアリーの書き方が少し難しかったり、すぐには分からなくても、ブログは一生書くものと分かっていて、世界どこでも使えるとなったら覚えるはず」
はてなが目指す「世界標準」 (1/2) - ITmedia NEWS

「ブログは一生書くもの」と捉えて書いている人はそんなに多いのでしょうか?むしろ、友達との軽いコミュニケーションであったり、なんだか面白そうなのでちょっと始めてみる、という人の方が多数派なのではないでしょうか?日記を書くのに「これは一生書き続けるものだ。」と決意して始める人はそんな多く無い気がします。
また、はてなダイアリーの記法を覚える、という作業はPC初心者にとってはかなりの壁となります。それでもブログがはてな以外無いのなら、皆覚えようと努力するかもしれないですが、現実にはそこらじゅうで提供されているわけです。
たとえ、はてなのやり方が標準化されても、それを使いこなすのに「構造を理解する努力」をユーザーに求められるとしたら、その技術は世間(その内、大多数を占めるライトユーザー)に受け入れられるのでしょうか?もし、はてなの標準化された技術を簡単なインターフェースで提供する企業が現れたら、ひさしを貸して母屋を取られることにならないのでしょうか?
まあ、はてながライトユーザーをターゲットにするのではなく、ギーク御用達を目指しているのなら特に問題ないのでしょうけど・・・。

参考リンク
はてなが目指す「世界標準」 (1/2) - ITmedia NEWS
http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2006/05/post_348.html