LLPをベンチャーで使う場合のデメリット

http://chou.seesaa.net/article/13892192.htmlを読んだのですが、LLPってベンチャーに使えるのだろうか?使えないんでは?と思いました。以下にてその理由をつらつらと。
リンク先のエントリーでも述べられていますが、LLPのメリットは以下の3点にあります。

  1. 法人税がかからない(法人格が無いため)
  2. 内部統治の自由度が高い(利益配分や業務執行は出資者間で取り決めれる)
  3. 有限責任

従来の任意組合(民法上の組合)においては、出資者は無限責任を負わされていたのですが、LLPでは有限責任に留まるのが、特徴です。

一方、LLPのデメリットは、法人格が無いことです。法人格が無いことによるデメリットは、そのまま株式会社に変更できないという点です。株式会社に変更できないと言うことは、IPOできないということです。一攫千金を狙って起業する人にとっては、これは痛いのではないでしょうか。
じゃあ、法人格のあるLLPという仕組みは無いのか?と言うと、LLCというのがあります。しかし、LLCでは法人格が認められているがゆえに、法人税がとられてしまいます・・。意味ないですね。なんでも、LLCは本来は法人税はとられない仕組みにするはずだったのですが、財務省が認めなくて、現在のような中途半端なものになってしまったそうです。
そんなわけですので、LLPはベンチャーというよりも、税制上のメリットを狙った合弁会社の代替としてのヴィークルなんじゃないかなあ、と思います(もちろん、全てのベンチャーIPOを目標としているわけではありませんが)。

と、ここまで書いた後でネットで調べたらこんな記事が。
「LLPはベンチャー設立に向いている」という説は本当か - CNET Japan
私のエントリーと同じことがもっと詳細に書いてあります。というか、私ブクマしてました・・・orz