私見:Firefoxが日本で普及しない理由

原因が日本固有なものにあるのかは分かりませんが、私がFirefoxを使わないのは

  • サイトが英語
  • 自分で拡張しないといけない
  • 拡張ファイル(という表現でいいのかな?)を自分で探してこないといけない

という点がネックになってのことです。
そもそも、拡張するというのはブラウザ好きの人にとってはカスタマイズかもしれませんが、そうでない人にとってはパッチをあてるようなものなのです。言ってみれば、車とかオーディオと一緒で、好きな人間から「セクシーな排気音が」「サウンドが違うよ」とか言われても、実用品としてしか見ていない人間にとっては「よく分からなくても使える・必要な機能が一通り揃っている・不具合が無い」ならそれでよし、なわけで。ブラウザは人に見せるものでもない自己満足なモノですから、愛好家と実用主義者の乖離は大きいでしょう。私も実用主義者なので、「あなたが期待する性能を満たすためには、自分でいろいろ探してカスタマイズする必要があります」と言われたら、一通りパッケージされてるSleipnirを使いたくなります。
では、どうしたら普及するかということですが、「Firefox update」のようなものを作って、pullではなくpush型で拡張ファイルの配信を行えばいいかもしれません。その際、よく分からない機能を勝手に追加されたら混乱するので、「追加したい拡張機能チェックボックスで選択する」とか「人気の拡張機能のみ表示する」とか、設定を入れるとか。ただこの方法を採用すると、「こんな誰からも評価されないであろう(初心者はサポートを当然と思う)作業を、どこのgeekがやるのか」という問題があります。
それを考えると、「俺のFirefox」をみんなで公式サイトや自分のブログにUPする方が、geekのモチベーションが上がってよいかもしれません。しかし、これはこれで極端なマニア度披露合戦にもなりそうな。普通に「初心者用パッケージ」を出す方がいいのかな。
なんだかとりとめもない内容になってしまいましたが、とりあえず、Firefoxを日本で普及させるには、「レゴを作る楽しさを教える」のではなく、「初めから組み立ててあるレゴが欲しい人間をいかに取り込むか」がカギとなるのではないでしょうか。
参考リンク
なぜFirefoxは日本では普及しないのか | スラド IT