Amazonで予測市場を使ったらどうなるだろう?

ちょっと予測市場に興味を持って調べてみました。予測市場とは、ある事象を予測するのに、仮想通貨を使った取引を用いる方法です。ものすごく大雑把に言えば、例えばアカデミー賞の受賞作品を予測する場合、候補作品の中から「受賞すると予測される作品」を仮想通貨を使って売買し、ついた値段が高い程受賞する確率が高いと判断する仕組みです。予測市場が終了するときに、もっとも高い値段の付いた作品の「銘柄」を購入していた場合、何らかの報酬がもらえます(Tシャツとか、的中者リストに載るとか、非金銭的なものが多いようです)。通常のアンケートと違うのは、「投票」ではなくて「取引」である点です。自分が受賞されると思われる作品に投票するのではなく、みんなはどの作品が受賞されると考えるのかを予測して当てることが、報酬を得られる条件として組み込まれています。詳しくは「予測投票」とは何か: H-Yamaguchi.netを参照下さい。
で、思ったのはこの予測市場をAmzonに使ったら面白いんじゃないか、ということです。
Amazonでは発売前のゲームソフトにレビュー(というよりも期待といちゃもん)を書く人が大勢います。つまり、発売前の商品について興味を持っている人、語りたい人は多いわけです。予測市場を使ったら結構な人数が参加するんじゃないでしょうか。例えば、

  • 同月発売のゲームソフトの売上予測で予測市場を作成。
  • 最終的に1位の銘柄を保有していた人には、抽選でギフト券をプレゼント。

という仕組みにするわけです。
Amazonとしては売上予測で在庫管理がより効率的にできるし、予測市場を開くことが新商品の宣伝にもなるし、予測市場の取引についてブログに書く人が出てくれば口コミ効果も期待できるんじゃないでしょうか。ただ、自分が予測市場で購入してない作品の評判を貶めようとするレビュー荒らしが増えそうな気がしないでもないですが。